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開業された先生のご感想

おぐす皮ふ科クリニック
院長 小楠 浩二 先生

不動産の取得から設計・建設・融資・運営のアドバイスまで進めていただきました。

アサヒ 開業を決意されたきっかけや理由を教えてください。

先生 開業医 まず、勤務医というのは自分が思うに不安定な立場であります。
例えば、突然明日からここの病院に行ってほしいとか、また落ち着いたと思ったらまた別の病院に、と人事の面での安定があまり期待できません。私はある程度一ヶ所に長くいましたが、それでもこの先のことを考えますと、「どこまでこの様なことが続き、家族にもどこまでついてきてもらわなければならないのか?」と考えると不安でした。また、自分自身も落ち着かないので、このような面で不安が多かったです。

つまり、家族や子どもの教育も含めた将来のビジョンをしっかりしたい、その為には定住するのが良いことだと思うし、それに伴い開業できれば良いことだと考えたのが一番の理由です。

アサヒ 皆さん開業する理由はいろいろあるのですね。
では、開業すると決めて実際に開業するまでに苦労したことを教えてください。

先生 私だけかもしれませんが、医師というのは開業する事業に関して一般的に医療のこと以外の知識とか感覚、また法的なものに関しては、勉強不足というか知らないことが多いと思うのです。

具体的に言うと、どのようなことから考えるのが良いのか?時期のことも、場所のことも、建設のことも、マニュアル本みたいなものもあるのですが、それはあくまで自分の頭の中で消化する情報でしかありませんから、正直実際は自分で始めるには、ソフトの面でもハードの面でもわからなくて困りましたね。
そのような不安に対して、サポート、アドバイス、バックアップして頂ける人に出会うことがなければなかなか進まなかったと思います。

アサヒ 私共に出会う前はまさにそうだったということですね。

先生 そうですね。私も「場所的にはこの辺りはどうか」と目星をつけるとこまでは出来てもそこから何を調べて土地の取得をどうすればよいかと聞かれてもわからないわけです。

アサヒ 先生のクリニックは土地からお世話させていただきましたね。先生の検討していた土地は市の都市計画的な問題で一度あきらめましたが、私共が役所と協議してなんとか法的なものをクリアして現在の場所に決まったという経緯もありました。
ドクターは仕事をしながらですから、そればかりに時間をとられるわけにもいきませんし、本当のプロに任すのが良いですね。

先生 それはありますね。自分が頻繁にタッチするのも難しいものですから、いかに全幅の信頼を置いて任せられる人に出会えるかが、苦労する面でもあり、逆にスムーズに行ってしまうのかのターニングポイントになるのではないかと思います。
その点はアサヒさんに早く相談できて良かったです。

アサヒ こちらこそありがとうございます。
いろいろなドクターに聞いても同じ事を仰る方が多いですし、当初相談した人とうまくいかずに半年・一年を無駄にしてしまったというドクターも結構いらっしゃいます。

開業して良かったなと思うところを教えてください。

先生 良かったといえば、時間に余裕が出来た点かな。
私の勤務医の時代は医師不足の始まりの時でして、医師一人あたりの負担が多く、当然緊急となれば呼び出しが多く、当直も多いわけです。自分のベッドで寝るということも思うようにはならなかったですね。
今は仕事で忙しいことはありますが、一日の終わりは自分の自宅で過ごすことが出来ますし、用事があればある程度休日の融通もきかせることが出来ます。

あとは、診療に関しては、自分の治療しやすい施設・機器・お薬等、自分で決めるなり選択するなり出来るので、仕事にストレスがないのは勤務医時代とは違うことですね。

アサヒ ドクターも人間ですからね。疲れちゃいますね(笑)

今後、診療所として目指すところはありますか?

先生 現在は、皮ふ科という診療科目としては外来診療が中心となっていますが、今後は往診も含めた在宅診療や、もしくは施設への出向等医院に来ることが出来ない患者さんのニーズが意外と多かったりするので、院内の充実は当然ですがその上で院外への連携も増やしていきたいと思っています。

アサヒ なるほど。大事なことですね。

私共の当初からの対応や印象はいかがですか?

先生 本当に不動産の取得から始まり、設計・建設・融資・運営のアドバイスまで全てに関わってもらい、全幅の信頼をおいて一緒に進めて頂いたので、本当に良かったというのが本心です。
実際、開業してから3年が経ちましたが、こちらの予想以上に患者さんが増えております。それにはハード面、やはり施設が良くなければ患者さんは来てくれないと思うのです。正直、見た目も大事ですから。

アサヒ ありがとうございます。もちろん、先生の御努力に尽きるとは思っています。最初、土地の広さの考えで私共の意見を通して頂き、駐車場も広く取れたのも正解でしたね。

先生 そうですね。患者さんの住所なんかを見るとわりと遠くから来られる方も多いので。 患者さんに聞いてみると、「近くには別のクリニックがあるのだけれど、車がとめにくい」とか「車椅子の方は乗り降りが大変」だとか言われます。

当医院の場合は、駐車場から診察室まで完全バリアフリーで設計しているので、非常に診療に来やすいというところも大きい要素だと思っています。

アサヒ 開業を目指すドクターにアドバイスがあればお願いします。

先生 まず、自分が何をしたいか、ビジョンを明確にすることだと思います。
あとは、なかなか難しいことですが、コンサルをやって頂ける人を見極めて、素直にアドバイスを聞いて、良いクリニックを創り上げていくということが大事だと思います。
自分のやりたいことや考えをしっかり伝えるということは大事ですが、変に突っ張らないで、専門の意見を聞くことが良いと思います。

アサヒ 私共もドクターの意見をよく聞くという点ではお互い同じですね。

先生 開業までのプロセスはもちろんドクター主体で行くのだけれど、コンサル・設計・建設…これらの人たちと二人三脚で進めるということと考えるべきですね。

アサヒ あと、経営面についてはいかがですか?

先生 勤務医時代と違い、診療だけやっていれば良いという訳ではありません。 スタッフもいますし、経理面での管理もあります。外部では、医師会にも加入しますし、その他いろいろなお付き合いがあります。
それは、先輩の先生方の意見を聞き、教えを請い、自分で勉強をして、経験を積み重ねていく…これしかないですね。
私としてもスタッフに関しては働きやすい環境になるよう努力はしていますよ。苦労がないと言えばウソになりますが、ドクターの方々皆さん同じだと思います。

アサヒ それでは、お忙しい中、時間を頂きありがとうございました。
今後も先生のご活躍を期待しています。

 クリニックデータ

クリニック名 おぐす皮ふ科クリニック
診療科目 皮膚科
所在地 静岡県静岡市葵区城北79
TEL 054-209-6701

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