アサヒ山口先生いつもお世話になります。 旧医院の改装に続いて、今回新築移転のお世話をさせていただきましてありがとうございました。
さっそくですが、まず新築移転を決意された経緯を教えてください。

先生 端的に言うと、産婦人科医をしている息子と娘と話し合い、三人で診療していくことになったということです。

それには、従来の病院は非常に狭く機能があまり良くないということで、新しく病院を作ろうか、ということになりました。

当医院は45年以上続いており、親子3代にわたりお産をされる方もいらっしゃるので、 できるだけ旧医院から近いエリアでの移転を希望していたところ、この土地を外山さんに見つけてもらったことで話しが一気に進みましたね。

アサヒ 少し前に旧医院の改装を2年半かけてされたわけですが、そのときにはまだ移転というお考えはなかったのですか？

先生 その時は全くありませんでした。

アサヒ 改装が全て終わってから1年ほど経ってからですから、新築移転のお話しが急に進んだのですね。

先生 そうですね。

アサヒ 必然的に新築移転の時期が来たという感じなのでしょうか？

先生 この地域で言いますと、十数年前に相当の診療所や病院が分娩から撤退して、お産難民がでるという時期がありました。

その当時、私は浜松市医師会長をしていましたので、私が分娩をやめることで地域の混乱にさらに拍車をかけるようなことはできないと思って、グッとがんばって分娩を続けることを決意しました。

そんな私の姿を見て、子供たちが助けてくれて、三人でやっていこうということになりました。その前は必要に応じて改装を続けていたのですが、やはりそれでは十分な施設ではないとういことで、新築移転の話しが浮上したわけです。

アサヒ 最初は別のエリアの土地も探しましたが、やはり既存の診療圏を変えずに旧医院の近くのエリアが良いとのご要望で、この土地を地主さんと交渉しました。
  さて、旧医院と比べて敷地は1.5倍以上、建物の広さは2倍以上になったわけですが、移転して良かった点はありますか？

先生 そうですね。
患者さんの数がこんなに早く増えると思わなかったのですが、三診できるようになったことや従業員の数が増えたことで、待ち時間を非常に短くできるようになったことが良い点だと思います。

地域の人に受け入れられていること、子供たちに助けられていること、看護師や助産師も良い人材が集まっていることなど非常に恵まれていると思います。

アサヒ 私が思うに、地域に望まれて、受け入れられているから必然的にこの形になったのだと感じます。
ところで、今回土地探しから引越しまでお世話させていただきましたが、弊社の良かった点などがありましたら教えてください。

先生 アサヒさんの良いところはすぐに返事が返ってくるところだと思っています。 私は建築に関しては素人ですので、疑問に対して十分に答えていただけるというところが一番良かったと思いますね。

アサヒ スピードに関しては自分が一番意識しているところです。
今回の設計では、三人のドクター、事務長、事務員さん、助産師さん、看護師さんの全員の細かい要望を聞く、その点に大変な時間を割いたので、細かいところまで対応できたと自負しておりますが、移転から3ヶ月経ち、建物には満足されていますか。

先生 そうですね。
まず、「患者さんに優しい病院である」という点から、入院患者さんがリラックスできるように、病棟が静かな３階にほぼ集約されている点が良いと思います。

そして、「スタッフにも優しい病院」ということで、スタッフの休憩室が３箇所設けられているところが良いですね。畳が敷いてあるところもくつろげるポイントだと思います。

当医院の特徴は、２４時間医師が必ず病院内にいて、患者さんにすぐ対応できるということで、スタッフも安心して過ごしやすい配慮がされている点が非常に良いと思います。

アサヒ はい。患者さんだけでなく、スタッフもリラックスして待機していただける病院になるように設計を注力しました。

ところで、不動産、コンサル、設計、建築がワンストップでできることが当社のアピールポイントですが、それに関してはいかがでしたか。（もしそれぞれ別だったら面倒だと思いますか。）

先生 クイックレスポンスで、こちらが疑問に思ったことに対する答えがポンッと出て、すぐに設計図や施工図に反映されるのは良いと思いました。
しっかりとした信頼関係が築けていれば、一連の流れでできるのは大変良いと思いました。

アサヒ お互い信頼関係を構築するのは大事ですね。
次に、今後のクリニックとしての目標を教えてください。

先生 患者さんの数は、当初の計算よりだいぶ早く増えていて、駐車場が埋まってしまうこともあるほどです。

今後は、いかに患者さんに満足してもらうかということに重点を置くことが大事だと思っています。 現在、母親教室、ベビーマッサージ、父親教室、ヨガ教室などいろいろな教室を開催しています。

先日は全日空の元CAを招いて、スタッフの接遇教室を開きました。 スタッフ教育に力を注ぎ、患者さんによい印象を持ってもらうことで、満足につながればと考えています。

地域の産婦人科医院として、浜松市の地域の少子化対策に少しでも貢献したいと考えています。 女性が赤ちゃんを産みたいと思える環境を整えることにより浜松の地域の活性化に貢献したいと考えています。

アサヒ クオリティを上げること、新生児が少なくなる中で選ばれるクリニックになるということが大事ということですね。 今後も大変ですが、地域の産婦人科の医療に関して頑張って頂きたいと思います。

当社としても万全なアフターフォローで、今後もしっかりサポートしていきたいと思っています。

本日はどうもありがとうございました。