まつけんクリニック　院長　松本健　先生

今年の3月開業したわけですが、勤務医時代と違い、診療の自由度が増したということですね。
例えば、お薬ひとつをとっても、勤務医の時には処方に制限がありました。先生もたくさんおられるので、採用薬というのが決まっています。自分としては、本当はこちらを使いたいと思っていても、制限されて処方という形になるのです。その点、開業すれば自由に処方できる訳です。

あとは、検査ですね。大きな病院ですと、患者さんが多いので、スケジュールが詰まっていると「来週になります」とかなってしまうこともあります。もちろん、急を要する時はその点を交渉して前倒しして入れてもらうわけですが、これが大変なんです（笑）

開業すれば当然検査は自分のタイミングでできる訳ですから、その点は本当にストレスがないです。自分の好きなタイミングで検査ができるわけです。

私は医者の診療の自由度が高くなれば、患者さんのストレスも減るのではないかと思っています。

まず場所の選定からなかなかうまくいかなかったですね。
アサヒさんに会う前は、（市場に出ている）売物件を買うしかないと思っていました。
業者さんが不動産の売物件などをいくつか持ってきたのですが、正直言うとどれもしっくりいかない物件でした。仕方ないので「その物件の中から良さそうな物件で決めるしかないのかな？」と妥協するような感じでした。

そんな時にアサヒさんを紹介してもらい、いろいろな調査や自分との協議の上、この地域が良いと判断の後、候補地をいくつか選定してもらいました。その後、アサヒさんは何人かの地主さんと粘り強く交渉をして開業用地を出してくれたので、そこが良かったと思いますし、こういう決め方があるのだな　と感心しました。

あと、悩んだ点は、アサヒさんに依頼するのに建築設計は旭建設（グループ企業）に依頼するのか？他の設計事務所に依頼するべきか？という点ですね。
周りからは別にすれば、何かあった時に設計事務所さんが責任を負ってくれるからとかいろいろ言われました。

まぁそれも“旭建設さんの設計室を信用するか？”“別の設計事務所さんを信用するか？”結局は信頼関係の問題なんですね。
アサヒさんの「設計室と連携してできるだけコストダウンに努めます」という言葉には説得力がありましたし、それは打ち合わせの過程で本当に実感しました。

インターネットのドクター達の広場なんかで、医療コンサルタントによっては裏でバックマージンをかなりとっているとか、コンサルタント料金がいくらなのかなかなか言ってもらえなくて後でかなり請求されたとかいろいろなことが書かれていますからね。

将来的にはもう少し形態を増やして、老人保健施設のようなものを併設したいと考えています。
その点も考慮して、土地を選定した時にアサヒさんと相談してまだ用地を増やすことができそうなこの土地に決めたんですよね。

完成後も工事を担当してくれた監督さんに何かあると連絡するのですが、すぐに対応してくれます。業者さんもすぐに来てくれて対応してくださるので助かります。

開業地選びは、妥協せず気に入ったところに決めてください　ということですね。
もうひとつのアドバイスとして、話を進めているうちに話が進まなくなったり、停滞したら無理をしないで別の方向性を探したり、別のコンサルタントを探すのが良いと思います。

私の場合は全てがうまく流れに乗っていけたので良かったです。